永田町~霞が関界隈

霞が関

 皇居の桜田門の南側の国会・日比谷公園の間に挟まれた界隈が、日本の官公庁が集まる霞が関です。

 こちらは桜田門から国会方面へ向かう道で、その両側に国会前庭と呼ばれる広場があります。

国会前庭

 国会正門前には国会前庭と呼ばれる広場が道を挟んで南北にあり、北側には三件分立の時計塔と日本水準原点、南側には日本庭園があります。

井伊掃部頭邸跡(前 加藤清正邸)

 国会前庭の北側の道沿いに、井伊掃部頭邸跡(前 加藤清正邸)があります。

 この界隈は江戸時代初期は熊本藩主・加藤清正の屋敷、そしてその後は彦根藩主の井伊家の屋敷があった場所らしく、幕末に井伊直弼が襲撃された桜田門外の変は、ここから桜田門に向かう際に起きたそうです。

井伊掃部頭邸跡(前 加藤清正邸)
井伊掃部頭邸跡(前 加藤清正邸)

国会議事堂

 そして国会前庭の奥にある国会議事堂。1881年に国会開設の詔が出されて以来何度か仮の国会議事堂が建てられた後、1936年に今の国会議事堂が完成したそうです。

 テレビのニュースで見ない日はない国会議事堂ですが、テレビで見るより意外と大きく綺麗で、さすが国政の議会である国会が行われる場だけに威風が漂っており、周りに大きなビルが林立する中でも凛とした佇まいを保っています。

 なお外からは見えませんが、国会議事堂の敷地内には初代内閣総理大臣である伊藤博文の銅像が立っています。

国会議事堂
国会議事堂

憲政記念館

 国会前庭の北側の隣に、憲政記念館があります。この記念館はもともと「憲政の神様」こと尾崎行雄の記念館として建てられましたが、その後1972年に憲政の歴史を紹介する憲政記念館として生まれ変わったそうです。

憲政記念館
憲政記念館

尾崎行雄像

 憲政記念館にある尾崎行雄の銅像。尾崎行雄は明治から昭和にかけての政治家で、国会議員当選回数の日本記録などを持っていることから「憲政の神様」と呼ばれ、東京市長も務めましたが、戦時中は軍部を批判し巣鴨拘置所に入れられていたこともありましたが、その後無罪で釈放され、94歳まで国会議員を務めたそうです。

尾崎行雄像
尾崎行雄像

 国会議事堂の後ろ(西側)にある議員会館界隈。衆議院議員第一・第二、参議院議員会館の3つが並んでおり、地下で国会と繋がっています。

首相官邸

  こちらは議員会館の南側にある首相官邸。その更に隣に旧官邸があり、この官邸は2002年から使われているそうです。

 こちらも常に厳重警戒態勢で、とても近くで写真を撮れません;

首相官邸
首相官邸

 綺麗な首相官邸の横にある旧首相官邸。茶色いオシャレな建物です。今も使っているのかはよく分かりません;

旧首相官邸
旧首相官邸

山王日枝神社

 議員会館の後ろ側(西側)には山王日枝神社があります。

 この神社は鳥居から社殿までの参道にエスカレーターが付いているほど綺麗ですが(笑)、その歴史はかなり古いらしく、江戸三大祭りの1つである山王祭が行われる場所としても有名です。

山王日枝神社
山王日枝神社

日比谷高校正門

 山王日枝神社の隣に名門・日比谷高校がありますが、日比谷高校の歴史は古く、その正門は昔のままのオシャレなデザインとなっています。

日比谷高校正門
日比谷高校正門

わが国黎明期の牧場

 日比谷高校正門前に、「わが国黎明期の牧場」の説明版があります。

 明治初期、何とここに牧場があったそうです。

わが国黎明期の牧場
わが国黎明期の牧場