上野公園の不忍池の南西側に、旧岩崎邸庭園があります。
ここはもともと三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎の本邸がありましたが、1896年に岩崎弥太郎の息子であり三菱財閥3代目総帥の岩崎久弥が、ジョサイア・コンドルに設計を依頼し今の洋館を建設しました。
敷地内には洋館の他和館もあり、またビリヤードを行うための撞球室もあります。
旧岩崎邸庭園の北側には、かつてさだまさしが所属した「グレープ」の名曲の舞台となった「無縁坂」があります。
無縁坂を上った旧岩崎邸庭園の西側にある三菱史料館。三井財閥の歴史に関係する資料が保存されており、無料で見学可能ですが、残念ながら平日しか入館できません;
旧岩崎邸庭園から北へ300mほど行ったところに、明治~昭和期の芸術家である横山大観記念館があります。
今記念館となっているこの和風の家屋は横山大観の旧宅で、40歳から亡くなる89歳までここに住んだそうです。
横山大観記念館の北西側に境稲荷神社があり、その傍に弁慶鏡ヶ井戸があります。
この井戸は源義経一行が欧州へ向かう際、弁慶がのどを潤した井戸だそうです。
森鴎外居住の跡(鴎外荘)
不忍池の北側、上野動物園のすぐ西側に、「水月ホテル鴎外荘」というホテルがあります。
ここは明治期の医者で作家の森鴎外の住居があった場所であり、「舞姫」を執筆した場所でもあるそうで、今でもその「舞姫」を執筆した部屋が残されているそうです。
水月ホテル鴎外荘から北西へ500mほど行った言問通り沿いに玉林寺というお寺があり、ここには国民栄誉賞を受賞した第58代横綱・千代の富士の銅像があります。
千代の富士像
玉林寺の境内にある千代の富士像。ここは千代の富士の家族も眠る、千代の富士の菩提寺だそうです。
玉林寺から北東へ約500m、上野寛永寺から北西へ約200mほど行ったところに、谷中霊園という広い墓地があります。
谷中霊園には著名人が多く眠っており、徳川幕府最後の将軍である徳川慶喜や、渋沢栄一、横山大観などの墓があります。
谷中霊園にある徳川慶喜の墓。徳川家の墓はこの近くにある上野の寛永寺、港区芝の増上寺にありますが、徳川家最後の将軍であるこの徳川慶喜の墓のみがこの谷中霊園にあります。
谷中霊園の北西側に、朝倉彫塑館という美術館があります。
ここはもともと明治~昭和期の芸術家である朝倉文夫という人のアトリエがあった場所で、主に朝倉文夫の作品やコレクションが展示されており、屋上には綺麗な庭園もあります。