上野界隈と浅草界隈と間に、合羽橋道具街という道具の問屋街があります。
ここは東京の街に集まる料理人のための日本一の道具街で、職人向けの特殊な料理器具などを取り扱う店が軒を連ねており、一般の人が見て回っても楽しいエリアです。
上野と浅草の間という立地もあってか街の雰囲気は下町風で、どちらかというと大阪のような感じがするのが面白いです。
ここには道具の他料理のサンプル品も取り扱う店もあり、近年は外国人観光客も多いそうです。
合羽橋商店街にあるかっぱ河太郎像。商売繁盛を祈願した黄金の像で、この発想も何だか大阪っぽいです(笑)
池波正太郎記念文庫
合羽橋道具街の北側に台東区の生涯学習センター・台東区立図書館があり、その中に池波正太郎記念文庫があります。
「真田太平記」や「剣客商売」の作品で知られる歴史小説家・池波正太郎はこの界隈の出身で、1990年に亡くなりましたが、池波正太郎の業績や作品の世界を広く伝えるため、ここにその作品や関係資料を保存した記念文庫が設立されたそうです。
生涯学習センターから西へ約800m、JR鶯谷駅から南東へ200mほど行った住宅街に、東郷寺という小さなお寺(というか民家?)があります。
この寺と東郷平八郎とのゆかりはよく分かりませんが、敷地内には東郷平八郎の胸像があります。
敷地内にある東郷平八郎の胸像。結構立派ですが、何の説明もないのがまた味わい深いです。
JR鶯谷駅の北口から北西へ200mほど行くと、正岡子規が住んでいた子規庵があります。
愛媛・松山出身の明治期の俳人・正岡子規は日本新聞社で働いていた1894年にここに移り住み、1902年に34歳でここで亡くなったそうです。