東京駅の八重洲口から北東へ600mほど行ったところにある日本橋。
日本橋は江戸時代初期に初代のものが架けられ、日本の五街道の起点となり、今も日本の国道の起点となっています。
日本橋の北側に、国道の起点であることを示す日本国道路元標の複製があります。本物は日本橋の車道の真ん中に埋め込まれています。
日本橋北側には日本橋魚市場発祥の地碑もあります。江戸時代、この辺りは魚河岸だったそうで、この後魚市場は築地に移っていくことになります。
こちらは日本橋の南側にある野村證券本社ビル。大きいチョコレートケーキのようなこのビルは1930年に当時の建築家・安井武雄により建てられました。安井武雄の建築は大阪に多く、東京では珍しいです。
こちらは日本橋の隣にある江戸橋の南側にある日本橋郵便局。この日本橋郵便局が日本郵便発祥の地であり、「郵便の父」前島密の胸像があります。
日本橋郵便局にある郵便発祥の地のレリーフと前島密像。
野村證券本社ビルから南へ150mほど行くとコレド日本橋という大きな商業施設があり、その前の道に漱石名作の舞台の碑がひっそりと建っています。これは漱石の作品「こころ」や「三四郎」などで日本橋が出てくることからその碑が立ったそうです。
コレド日本橋から更に南に200mほど行くと、日本橋高島屋があります。この日本橋高島屋は1933年に開業し、百貨店建築で初めて重要文化財に指定されました。外観はもちろん、中もとても綺麗で重厚感があります。
三浦按針旧居跡
一方日本橋の北側から2番目の角を右に曲がると按針通りという通りがあり、その通り沿いに三浦按針旧居跡の碑があります。
三浦按針は別名ウィリアム・アダムスという名のイギリス人で、江戸時代初期に日本に漂着し、以後は徳川家康の側近として幕府に国際情勢などを伝えました。
日本橋北側の左側には三越新館が。この近代的な外観である新館は2004年に完成したもので、この新館の後ろに日本橋三越の本館があります。
日本橋三越新館の後ろ側にある本館。こちらは1935年に完成し、後に重要文化財に指定され、玄関や内装も見所がとても多く、日本橋高島屋に負けず劣らずの素晴らしい建築物となっています。
三越本館の隣にはこれまた大きな西洋風の雰囲気ある建物が。これは1929年に完成した三井本館という建物らしく、かつての三井財閥の本拠地であり、三井財閥解体後の今も三井住友信託銀行や三井不動産などの三井グループの企業の他、美術館も入っています。
ちなみにテレビドラマ「半沢直樹」で、主人公の半沢直樹が勤める東京中央銀行本店としても登場しました。
日本銀行本店
三井本館の西側には日本銀行本店が。この日銀本店は1896年に辰野金吾によって建てられました。こちらも天下の日銀の本店だけあり、周りの三越や三井に負けない威厳があります。
日銀本店の北側の江戸通り沿いにある常盤小学校は、銀座の泰明小学校と同様歴史のある名門小学校で、そのオシャレな外観はこれまた泰明小と同じく都の歴史的建造物に指定されています。