JR神田駅界隈。神田のエリアは何故か「ザ・江戸」というイメージがあり、街の至る所にかつての江戸の街を彷彿させるような「粋」なデザインの案内版が立っています。
また神田の街には和の老舗が多く、その建物を見るだけで楽しめます。いかにも両さんがバイトでひょこっと現れそうな感じです。
神田駅から北西へ500mほど行った岩本町駅のすぐ傍に、玄武館跡の石碑と看板があります。
この玄武館は幕末に千葉周作によって開かれた北辰一刀流の道場で、坂本龍馬が剣術を磨くために通った道場として有名です。
玄武館跡から南東へ300mほど行ったところに小さな鳥居と祠があり、その傍に「お玉が池跡」と書かれた碑が立っています。
昔、ここには上野の不忍池より大きい「お玉が池」という池があったそうです。
お玉ヶ池種痘所記念碑
お玉ヶ池跡から北へ100mほども行くと、交差点の角にお玉ヶ池種痘所記念碑が立っています。
この種痘所というのは江戸時代に痘瘡の予防接種の普及を図るために建てられたそうで、東京大学医学部の前身になるそうです。
お玉が池跡から少し南へ行くとあるお玉ヶ池種痘所跡。手塚治虫の名作「陽だまりの樹」にも出てきます(笑)。上のはあくまで記念碑で、種痘所自体はここにあったようです。
神田駅から600mほど行った神田川沿いにレンガ造りの長い建物があります。ここは旧万世橋駅があった場所で、今はリニューアルされて商業施設になっています。
「マーチエキュート」の中にあるかつての万世橋駅のジオラマ。万世橋駅はもともとJR中央線の終着駅であったこともありかなり立派なレンガ造りの駅舎で、設計者は東京駅の設計者と同じ辰野金吾です。しかし万世橋駅ができたわずか7年後にその東京駅ができたため、万世橋駅は終着駅ではなくなったそうです。
ジオラマは駅前にあった広瀬武夫と杉野孫七の銅像も再現されています。
レンガ造りの上には万世橋駅が再現されており、今もJRが走っています。
旧万世橋駅の近くにはその駅名の由来となった万世橋があり、この橋を渡ると秋葉原になり、街が一気に変わります(笑)。
秋葉原界隈。かつては電化製品の街でしたが、今では何というか、アイドルやマニアックな若者の趣味の街として賑わっています。
秋葉原駅から西へ600mほど行くと、赤い派手な神社・神田明神があります。
神田明神の創建は古く、もともとは730年にできたそうで、また東京三大祭りである神田祭が行われる神社としても有名です。
境内にある国学発祥の地碑。ここは江戸時代中期に荷田春満という人が日本で初めて国学の教場を開いた場所だそうです。
また銭形平次の碑もあります。銭形平次は架空の人物ですが、その登場作品でここ神田明神界隈に家があるという設定であったことから、ここに碑が立っているとのことです。