兜町~八丁堀界隈

 日本橋郵便局の南東側は兜町と呼ばれるエリアで、東京証券取引所や証券会社が集まっています。

 山二証券の建物はかなりレトロで趣があります。

東京証券取引所

 兜町の北側にある東京証券取引所。通称「東証」、株価指数でも有名です。東京証券取引所はニューヨーク証券取引所・ロンドン証券取引所と共に「世界三大市場」に数えられます。

 なおこの東京証券取引所の前身は「東京株式取引所」で、渋沢栄一らの尽力により設立されました。

東京証券取引所
東京証券取引所

銀行発祥の地碑

 東京証券取引所から南へ50mほど行ったところの壁の下の方に、「銀行発祥の地」と書かれたプレートが埋め込まれています。

 この地は渋沢栄一が第一国立銀行を設立した場所で、これが日本初の銀行となりました。第一国立銀行は後の第一勧業銀行、みずほ銀行であり、実はこのプレートはみずほ銀行の兜町支店の壁に埋め込まれています。

銀行発祥の地碑
銀行発祥の地碑

伊能忠敬邸跡

 銀行発祥の地から南へ400mほど、東京メトロ東西線の茅場町駅の南側の出口すぐの新大橋通り沿いに、伊能忠敬邸跡があります。伊能忠敬は東京で言うと門前仲町のイメージがありますが、晩年はこの茅場町界隈で過ごし、生涯のライフワークとした日本地図の完成を見ることなく73歳でこの世を去ったそうです。

伊能忠敬邸跡
伊能忠敬邸跡

堀部安兵衛武庸の碑

 伊能忠敬邸跡から更に200mほど南へ行ったところにある亀島橋の手前に堀部安兵衛武庸(たけつね)の碑があります。堀部安兵衛は忠臣蔵の主君の仇討ちで有名な赤穂浪士の主要人物の1人で、当時はここに住んでいたそうです。

堀部安兵衛武庸の碑
堀部安兵衛武庸の碑